今回は春遠征として初めて中部高地に足を運んだ。標高は3000m級よりは低いもの、それでも2000m級である。この時期の3000m級の山々はまだ雪で真っ白なのに対し、今回行った所のうち霧ヶ峰・美ヶ原の区間は余り雪が見られなかった。ただ草津白根山はかなりの残雪が見られ、上信越国境の山である事を思い知らされた。展望も霧ヶ峰・美ヶ原の区間からは白く輝く北アルプスの稜線が望めた。これは夏の時期では拝めないものである。今後とも時間があればこの時期にどんどん狙っていきたいものである。
本縦走自体は2・3日程度のものであり、当初は八ヶ岳連峰縦走とつなげて行うつもりだった。合わせて1週間程度である。だが03年の八ヶ岳連峰縦走はとにかく悪天候に遭い、結局霧ヶ峰・美ヶ原まで縦走する時間がなくなった。というか9月の台風シーズンに行うのはそもそもの間違いと言わざるを得ない。ただ当時は仕事の関係もあり、8月にはできなかった。その点今回はお天気が良かった。序盤の車山こそガスったもの、鷲ヶ峰や三峰山・王ヶ頭では大パノラマを堪能できた。ルートはほとんどビーナスラインの車道と並行しているが、その割には意外と整備されている感じだった。ただ山小屋は霧ヶ峰・美ヶ原の周辺でしかなく、中間地点はほとんどビバークするより他はない。逆にテントを持っているなら小屋周辺で張れる所は限られるのでビバークという手が良かろう。ただ車道から近いと今回の様に安眠妨害を受けるかもしれないので注意である。
今回は縦走の他に草津白根山にも登った。更に時間があれば四阿山も考えたが、そこまで時間は取れなかった。八ヶ岳連峰縦走を行った時も時間があれば検討していた。上信越国境のためか霧ヶ峰・美ヶ原より残雪が多く、しかも場所によっては迷いやすかった。ただ火山であり地熱で雪が解けている所も多かったのが救いだ。硫化水素ガス発生での通行禁止により三角点ピークを諦めたのが残念だったが、今回は歩道最高点で妥協した。百名山で真の最高点を踏めなかったのはこれまで北アルプスの焼岳がある。帰りは長野に戻らず軽井沢に直接行ったが、長野に戻るより時間的にも金銭的にもメリットがあるからである。
又、今回は遠征で初めて往復飛行機とした。ある程度の割引を利かせ、往復航空券分は4万円を下回らせられた。この時期は夏休みより安いのもいい所だ。問題は機内にガスカートリッジの持ち込みができず現地で入手しなければならない所だろう。登山用のカートリッジは専門店でないとなかなかないのでその時間も取られるのが難点である。今後はコンビニでも入手しやすいカセットコンロ用カートリッジに対応する器具の利用も検討しているが、やはり登山用を持ち込めるに越した事はないだろう。
これで日本列島横断は小淵沢〜松本の区間が達成され、残るは松本〜槍ヶ岳・甲斐駒ヶ岳〜小淵沢、そして寸又峡温泉〜御前崎の区間が残るのみとなった。その中で最も大きい縦走を含む区間は松本〜槍ヶ岳で、あとは接続山行となった。今回で「日本百名山」達成座数も60座を越えたが、まだまだ終わりそうもない雰囲気だ。ひょっとすると日本列島横断の方が先に達成されそうな感じである。