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9月3日(第5行程:槍岳山荘〜槍ヶ岳往復〜双六小屋〜弓折岳〜笠新道分岐〜笠ヶ岳山荘(キャンプ地)) 天候:快晴
<ついに北アのシンボル槍ヶ岳に立つ、双六小屋からの長い行程の末笠ヶ岳に迫る>

 2:30頃に起き、朝食としてのり茶漬け飯を食べた。自分の登山靴を見ると破れを発見した。このままゴールまで持ち越したい所だが。テントは合計で7張りあった。4:30近くに出発、山荘に木札を戻した。前日大喰岳で会った女性に会った。頂上で「ザック挙げ」をしたい所だがさすがにあれだけの険しい登りではきつかろう。登り口にザックを置いていざ頂上へ出発した。いきなり岩登りで三点支持で行った。途中登りと下りでルートが分かれ、それぞれ一方通行となる。左側のハシゴを登って行った途中登り下りでハシゴが並行している所があった。やがてルートは合流し、最後に2連続のハシゴを登った。

 5時近くに槍ヶ岳の頂上に着いた。縦走5日目にしてようやく大槍のてっぺんに立てたのだ。上高地をスタートして焼岳に立ち、西穂から先の数々の難所を越えて奥穂高岳に立ち、更に大キレットの難所も越え、ようやくここまで来れた。頂上は縦長で縦数mで横幅は2m程度でしかない狭さであり、小さなお宮があった。頂上からは穂高連峰はもちろん常念山脈や笠ヶ岳・鷲羽岳・黒部五郎岳が望め、更に乗鞍岳や焼岳・鉢盛山・八ヶ岳連峰・美ヶ原連峰・立山連峰・後立山連峰が望めた。雲海の上に浮かぶこれらの山々の大展望。後立山連峰は白馬岳の方まで望め、「まだまだ先は長い」事を感じさせられた。というかまだ始まったばかりだ。頂上には男性1人だけいた。証拠写真を撮ってもらい、「命」も決めた。時間が経つにつれ明るくなり、前日に続いてご来光が見られた。

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 5:20に出発、頂上直下のハシゴで登る人が何人か待っていた。下りはまさに剣岳の「カニのヨコバイ」みたいな感じになるのか。次第に登って行く人が増えてきた。狭い大槍のてっぺんは大混雑になりそうだ。5:40近くにザックを置いていた登り口に戻った。頂上で一緒だった男性は既に戻っていた。別の男性が「頂上は今混んでいるのか?早く行った方が良かったか?」と尋ねてきた。又、そばには山荘のパワーショベルがあった。ザックを背負い5:50近くに出発、前方に西鎌尾根が延々と連なっているのが望める。まず砂礫帯のジグザグの下りとなり、それから尾根沿いの緩やかな下りとなる。右手に千丈沢の谷や唐沢岳方面が望めた。振り返れば槍ヶ岳の姿が望めるが、より小さく見える。やがて尾根の右側をトラバースする様になる。

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 6:45過ぎに一旦休憩したが、その間に男性が先に行った。7時過ぎに出発、途中鎖が現れた。やがてお花畑になり、気持ちいい尾根歩きだ。男子学生4人パーティーとすれ違った。そしてハイマツ帯となった。7:50過ぎからまた休憩した。その間に女性2人パーティーが通り過ぎ、後から女性1人が来た。ザックの一部が濡れているので見てみるとのサブザックの底がが濡れているのがわかり、それを見てみるとクエン酸飲料入りペットボトル上部に亀裂が入っているのがわかった。8:10過ぎに出発した。

 更に行くとピークへのジグザグの登りとなった。それは硫黄ノ頭手前の2674m峰か。途中女性2人パーティーに会った。ピークの頂上付近に3人パーティーがおり、鷲羽岳の姿が迫った。かなり近づいてきたと感じた。それから小さなアップダウンが続く。途中会った男性が大きなザックを背負って歩く私を見て「元気だねぇ」と言った。9:10過ぎに荒地でテントが張れそうな所で休憩した。9:30過ぎに出発、ピークを巻く登りとなり、それを過ぎるといよいよ樅沢岳への登りとなった。肩に着いたら本物の頂上が前方に見えてきた。あともう少しである。

 10:15過ぎにようやく樅沢岳の頂上に着いた。槍ヶ岳から実に長かった。頂上からの展望は素晴らしく槍ヶ岳から穂高岳まで一望できる他、鷲羽岳が迫り三俣蓮華岳や野口五郎岳が望めた。又、これから目指す笠ヶ岳も望めた。頂上の東側に男性が1人いた。ここまで来れば双六の小屋まであと一息である。10:30過ぎに出発、ジグザグに下っていくが前方に小屋の一部が見えてきた。更に下ると小屋全体が見えてきた。

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 11時近くにようやく双六小屋に着いた。槍岳山荘を出発して半日掛かりである。かなり大きい小屋で、小屋の入口には下界と同じ「アサヒスーパードライ」の看板があり、とても目立つ。喫茶コーナーがあるが牛丼(700円)などの軽食もある。又、Tシャツやバンダナ・ビールにジュースがあり、何とりんごまで売っていた。お金があれば色々贅沢できてお土産も買えるが、今の私は残念ながらその様な余裕はない。下手すれば帰りの交通費も危うくなりかねないからだ。水であるが小屋のそばに流しがあり、そこに流れているもので無料である。タダで水を汲めるのは久々であり、ありがたい。小屋に隣接して富山医科薬科大学の診療所があったが、期間外閉鎖だった。小屋の前にはベンチがいくつかあり、正面から鷲羽岳が迫る。昼食はイタリアントマト飯とした。年配の男女がいたが、「私達だったら2・3日でバテる」と言った。11:30頃に笠ヶ岳方面へと出発したが、「5時間だな」と言った。

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 12時近くに出発、ここで主脈縦走路を離れ笠ヶ岳往復となるが、今回は笠ヶ岳の近くで泊まりなのでザックは背負ったままだ。ザックを双六小屋に置いて往復すると丸1日がかりである。すぐ行くと小屋のキャンプ指定地があり、横に双六池があった。通過すると湿原の中で木道を伝って行く。湿原が終わると尾根道で、緩やかなアップダウンとなる。後から来た年配の男性に抜かされた。数パーティーと往来した。ハイマツ帯で所々テントが張れそうな場所があった。左に小湿原の鏡平と赤い屋根である山荘が望めた。13:10近くに鏡平方面との分岐を通過、緩い登りとなった。手前で「冬道入口」の標識があり、緩やかになった。

 13:20近くに弓折岳入口に着いた。入口に「弓折岳」の標識があるが、頂上は西側へすぐの所にあり空身で往復する。頂上からは笠ヶ岳が望めるが、まだまだ先が長い感じだ。又、槍ヶ岳とその周辺の山が望め、振り返ると鷲羽岳や樅沢岳が望めたが、穂高岳は残念ながら雲に隠れて見えなかった。頂上には三角点があった。13:40過ぎに出発、急な下りとなる。一旦緩やかになるもの再び急になった。14時近くに大ノマ乗越を通過した。すぐ急な登りだがやがて緩やかになった。大ノマ岳を通過すれば緩やかな尾根道となる。途中野イチゴをパクリ、少しだけ元気になった。前方に抜戸岳が見えてきた。草原となり大きい石があちこちにある。14:20過ぎから30位休憩とした。結構疲れてきたか。この辺りは誰もいない。そして緩い登りとなり、ハイマツの尾根となった。やがて前方に笠ヶ岳の姿が迫ってきた。延々とハイマツの尾根が続く。

 そしてハイマツの中に石と草原のある秩父平に15:50近くに到着した。笠ヶ岳にガスがかかってきた。小休止し16時近くに出発、前方に見える稜線に向かってジグザグの登りとなり、登り切ると稜線上に出た。ハイマツ帯の緩い登りが続くが行けども行けども抜戸岳には着かない。前方に抜戸岳が見えてきた所で17:10から10分休憩した。抜戸岳は西側を巻いて行くが、結局登り口はわからなかった。17:30近くに笠新道分岐を通過、左側へはあのアルプス三大急登の一つとされる笠新道で標高差は2000m近くある。小ピークを越せば緩やかな尾根道となる。途中抜戸岩の間を通過した。緩やかなハイマツ帯のアップダウンで、ガスの間から笠ヶ岳山荘が見えた。あともう少しだ。そう思うと止まらずにはいられない。1つのピークを越せばいよいよ山荘への最後の登りとなった。

 18:30近くにようやく笠ヶ岳山荘のテントサイトに着いた。上の方に山荘が見えるが、薄暗くなっていた上山荘まで行く元気がなかった。オーバーウエイトもあってこんなに到着が遅れてしまった。それでもここまで西穂〜奥穂・大キレットと通過できたので頑張らなければならない。テントは4張程あった。水場への案内印があったが、そばにいた男女の話では水はなかったとの事。双六小屋からここまでの道中水場が1ヵ所もないない事もあって水は多めに準備しておいた。携帯電話の電波状況が良いので自分の掲示板に書き込みをし、メールを送信した。夕食は初めて麺類が登場、辛ラーメンとした。そして20時過ぎに寝た。

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コースタイム
4:40出発
槍岳山荘(テントサイト) ザックをデポしていざ頂上へ。ハシゴが連続している。
4:58到着 槍ヶ岳 縦走5日目にしてようやく大槍のてっぺんに立てた。頂上は縦長で縦数mで横幅は2m程度でしかない狭さであり、小さなお宮があった。頂上からは穂高連峰はもちろん常念山脈や笠ヶ岳・鷲羽岳・黒部五郎岳が望め、更に乗鞍岳や焼岳・鉢盛山・八ヶ岳連峰・美ヶ原連峰・立山連峰・後立山連峰が望めた。頂上には男性1人だけいた。証拠写真を撮ってもらい、「命」も決めた。時間が経つにつれ明るくなり、前日に続いてご来光が見られた。下る時登って来る人が増えてきた。携帯電波レベル:3
5:20出発
5:38到着 槍岳山荘 そばには山荘のパワーショベルがあった。ザックを背負って出発。前方に西鎌尾根が延々と連なっているのが望める。
5:48出発
6:47から 休憩 途中右手に千丈沢の谷や唐沢岳方面が望め、振り返れば槍ヶ岳の姿が望めるが、より小さく見える。
7:01まで
7:54から 休憩 更に行くとピークへのジグザグの登りとなるが、それは硫黄ノ頭手前の2674m峰か。ピークの頂上付近から鷲羽岳の姿が迫った。
8:12まで
9:12から 休憩 荒地でテントが張れそうな所だ。
9:32まで
10:16到着 樅沢岳 頂上から槍ヶ岳から穂高岳まで一望できる他、鷲羽岳が迫り三俣蓮華岳や野口五郎岳・笠ヶ岳が望めた。頂上の東側に男性が1人いた。双六小屋へはジグザグに下っていくが前方に小屋の一部が見え、やがて小屋全体が見えてきた。
10:33出発
10:59到着 双六小屋 かなり大きい小屋で、小屋の入口には「アサヒスーパードライ」の看板があった。喫茶コーナーがあるが牛丼(700円)などの軽食もあり、お土産も充実していた。水は小屋のそばに流しがあり、そこに流れている。小屋に隣接して富山医科薬科大学の診療所があったが、期間外閉鎖だった。小屋の前にはベンチがいくつかあり、正面から鷲羽岳が迫る。昼食はイタリアントマト飯とした。
11:58出発
13:08通過 分岐 左手は鏡平・新穂高温泉方面。
13:18到着 弓折岳 頂上は西側へすぐの所にあり空身で往復する。頂上からは笠ヶ岳が望めるが、まだまだ先が長い感じだ。又、槍ヶ岳とその周辺の山が望め、振り返ると鷲羽岳や樅沢岳が望めたが、穂高岳は残念ながら雲に隠れて見えなかった。
13:41出発
13:59通過 大ノマ乗越 前後が急になっている。
14:23から 休憩 前方に抜戸岳が見えてきた。
14:55まで
15:48到着 秩父平 ハイマツの中に石と草原がある。笠ヶ岳にガスがかかってきた。稜線に出るがハイマツ帯の緩い登りが続き行けども行けども抜戸岳には着かない。
15:59出発
17:10から 休憩 前方に抜戸岳が見えてきた。
17:20まで
17:28通過 笠新道分岐 抜戸岳は西側を巻いて行くが、結局登り口はわからなかった。左側へはあのアルプス三大急登の一つとされる笠新道で標高差は2000m近くある。途中抜戸岩を通過、緩やかなアップダウンの末に最後の登りとなった。
18:28到着 笠ヶ岳山荘(テントサイト) 上の方に山荘が見えるが、薄暗くなっていた上山荘まで行く元気がなかった。テントは4張程あった。水場への案内印があったが、話では水はなかったとの事。携帯電話の電波状況が良いので自分の掲示板に書き込みをし、メールを送信した。携帯電波レベル:3

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行程断面図

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