縦走記録へ
縦走TOP 縦走概要 縦走行程 挑戦の軌跡 北部地図 南部地図 プロローグ
第1行程 第2行程 第3行程 第4行程 第5行程 第6行程 第7行程
第8行程 第9行程 第10行程 第11行程 奥秩父へ
両神山・帰途 コースタイム 食糧紹介 装備紹介 感想

本文
アルバム1
アルバム2
地図1
地図2 3D図1 3D図2 断面図
現地案内地図



8月5日(仙丈避難小屋〜仙丈岳〜大仙丈岳〜伊那荒倉岳〜野呂川越〜三峰岳〜間ノ岳〜中白峰〜北岳山荘) 天候:晴後くもり
<縦走4日目仙丈岳より仙塩尾根を忠実にたどり、白峰三山へ>

 早くも3時頃に起き、小便をしに外に出ると空には星空が広がっていた。久々のきれいな星空に「おお、すげえ!」と感激の声を上げてしまった程だ。前夜の天気は落ち着いていた。朝飯は梅干茶漬で、ご飯はα米である。今回は昨年に比べてα米の比率が高くなってしまったが、さすがに大学4年であり、予算の関係であった。3時前から周りはゴソゴソしていたが、それでも4時近くまでいびきが聞こえた。早々と馬ノ背ヒュッテから登山者が何人も登って来た。テントサイトからは北西の方に下界が望め、甲斐駒や鋸岳も望めた。

 4:40過ぎに出発、テントは7張残っていた。来た巻き道を戻り、カール壁の尾根を緩やかに登る。最後の急登を詰めると5:15近くに仙丈岳の頂上に着いた。本縦走初の3000m峰で、頂上には15人もいた。頂上からの展望は360度で、八ヶ岳や中央アルプスも望め、東側向かいにはこれから目指す北岳や間ノ岳見えてその向こうに富士山が望めた。南側にはこれからたどる仙塩尾根が続き、更に南の方の山が望めた。そしてここでも「ザック挙げ」のポーズをとり、写真を撮ってもらった。後から登って来た人で「日本人初登頂、太陽が消えるまでここにいようか」と言った男性がいた。それにしても短パン姿で寒くないものかな。

クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大

クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大 クリックで写真拡大

 5:40に頂上を出発、鋭い尾根が始まりそれをたどって行った。100〜200m先に青いザックカバーの男性が先に進んでいた。そんなに経たないうちに大仙丈岳への急な岩峰の登りとなった。周りの景色はガスがなくすがすがしい所だ。6時過ぎに大仙丈岳の頂上に着いた。小さな標識が1つあった。先に進んでいた男性と会話し、彼は「今日熊ノ平に行き、できれば蝙蝠岳から二軒小屋へ下りたい」と言っていた。彼からキリンのサプリの飴を1ついただいた。後方から団体が迫ってきた。6:15に出発、急な尾根を下って行く。昨年まともに急な所を真っすぐ下った所は左側に巻いて避けられた。この辺りは踏み跡も薄めで注意して行かなくてはならない所だ。そこを越えると幾分緩やかになり、ハイマツの尾根となった。前方を進んでいる男性の姿が見えなくなってきた。

 途中苳ノ平(ふきのだいら)付近で休憩とし、腰を下ろした。そうしているうちに後ろから男性1人来た。彼はこれから両俣に行くと言い、「今日北岳山荘か肩ノ小屋で泊まり、農鳥岳を往復して塩見岳を経て三伏峠まで行く」と言っていた。この付近にはお花畑が点在していた。更に進んで行くと樹林帯となった。静かな山歩きとなってしまい、仙丈岳山頂付近とは様相がすっかり変わってしまった。8:30前にようやく伊那荒倉岳に着いた。三角点と山頂標識(どこかのWVの名前有)があるが、林に囲まれ展望の利かないピークであった。下りとなったが、途中倒木があり下を這ってくぐったり跨いだりした。伊那荒倉岳より8分程で高望池に着いたが、池は完全に干上がっていた。又、池の西側に踏み跡があった。ここでも休憩とした。後でわかったが、その踏み跡は下っていくと水場に出るという。

クリックで写真拡大
クリックで写真拡大 クリックで写真拡大 クリックで写真拡大

  8:50過ぎに出発、地図で見るとここから横川岳の登りまで3つのピーク越えがある事がわかった。1つ目のピークはそんなに登りは長くなかった。そして2つ目のピークの急坂を登り切る。そんな所に男性1人が来た。登り詰めると展望が360度の独標に着いた。 9:30近くだった。若い男性が1人いて、彼は両俣から来たという。ここから振り返れば仙丈岳、前方に三峰岳が望め、間ノ岳〜北岳と続けて望めた。若い男性が出発した後に私も9:30過ぎに出発した。

 少し下ってから3つ目のピークを越え、アップダウンのない尾根となったが、やがて急な下りとなった。それも延々と続くもので、これを下り切れば野呂川越かと思えた程だ。下り切ると今度はこれでもかと思える位の急坂が続いた。信じられない位だ。これを上り切って10時過ぎにやっと横川岳に着いた。山頂標識はあったがやはり展望が利かなかった。下り切ればいよいよ野呂川越だ。急なくだりをどんどん下って行った。やがて緩やかになり、あともう少しだ。10:20頃にようやく野呂川越に着いた。ここから左側に下って行けば両俣小屋で、更に北岳に直接アプローチできる。こちらのルートの方が三峰岳・間ノ岳から周り込むルートよりも北岳に近いが、赤石山脈から外れてしまう。林の中の誰もいない尾根上の狭い広場と言えるここで昼食とし、鶏飯と寒天海藻サラダを食べた。今回も両俣に下りて水取りをしないため、北岳山荘に着くまで水を大切にしなければならない。そのため水はある程度残した。

クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大



 11時過ぎに出発、緩やかな登りで少しずつ高度を上げて行く。しかし辛い。11:50近くから12時まで一息着いてまた態勢を整えた。そしてしばらくは平坦で高度が上がらない尾根が続いた。いやになる程だ。男性1人が三峰岳から下って来た。彼は恐らく両俣に下りて泊まるだろう。今度は樹林帯の急登が所々にある登りとなり、ぐんぐん高度を上げて行った。丁度ハイマツ帯の入口といった所で13:15過ぎから10分休憩した。ここでは高度計が約2650mと示していた。更に急な、なおかつ険しい尾根となってきた。絶壁みたいな登りの後に針金を鎖代わりとした「鎖場」があり、慎重に一歩一歩登って行った。登り切ると三峰岳の山容が眼前に迫ってきた。見た感じではあと3つばかり小ピークを越せばやっと三峰岳に着く所だ。水を昼飯以来飲んでいないので辛い所だが、あともう一踏ん張りである。緩やかな岩峰の尾根で、それらのピークを巻いたりした。

 最後の登りを詰め、14:15頃にやっと三峰岳直下の分岐に着いた。ガスが流れてきて展望が利かなくなったのは残念な所だ。昨年の時もそうだったが、昼になるとガスが登って来るのである。間ノ岳方面から1人の男性が来た。ザックを置いて一登り、ほんの1・2分で三峰岳の頂上に着いた。頂上にはケルンや三角点があった。標高2999m、あと1mで3000m峰の仲間入りを果たせる所だったが、それでも十分に高い。山頂標識の上端は3000mになっているだろう。来た男性は熊ノ平小屋方面に進んで行った。ザックを置いた分岐に戻り、水をすべて飲み干してしまった。そしてにわか雨に備えてザックカバーを付けた。

 14:30過ぎに出発、ここからしばし赤石山脈を離れる事となる。白峰三山往復、つまり北岳や間ノ岳・農鳥岳の往復のためである。岩礫帯でアップダウンが少しあり、ペンキ印を頼りに忠実にたどって行った。時々急な登りもあった。最後は緩い登りとなり、間ノ岳の頂上標識が見えてきた。15:20過ぎにやっと間ノ岳の頂上に着いた。南アルプスでは北岳の次に高い山である。頂上は非常に広く、険しくて狭い頂上の多い南アルプスでも異色だろう。頂上標識もユニークで、木の輪切りを縦に並べており、そこに標高と山名が書いてあった。’96年に行った時の奥秩父の瑞牆山もそうだったし、仙丈岳にもそんな標識があったが、今回は倒れていた。更に山梨百名山の標識が今回新たにできていた。相変わらずガスっているのが残念だ。誰もいないので、カメラを三脚に付けてセルフタイマーを使った。そこまでしてザック挙げのポーズをとった写真を撮った。ザック挙げが昨年の時より楽に感じるが、水が空だから余計軽く感じられるのだろうか。

クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大
クリックで写真拡大

 15:40に北岳方面に向けて出発、途中外人2人が向かって来た。私は片言の英語で対応した。彼らは農鳥小屋へ向かう様だ。岩礫帯のアップダウンは応える。雨が降っていないのが救いといった所か。特に西側が険しくなっているので滑落しない様に注意して行った。16:30から6分程休憩した。そして5分位で中白根入口に着いたが先を行く。あとは緩い下りをひたすら進んだ。「キャンプの注意」の看板が現れ、「小屋は近い」と思った。やがてテントが見えてきた。

 17時過ぎにやっと北岳山荘に着いた。小屋の玄関に入り、窓口でテントの申込をした。400円を払い、レシートをもらったが、昨年全山縦走に挑戦したが台風に遭って断念し、今回再挑戦した事も話した。そうした所、受付向かいで水を汲んでいる時に受付の女性がビール(キリン一番搾り350ml)を差し出してくれたのであった。山荘支配人の猪俣さんの名義という事だった。全山縦走の再挑戦という事で感動し、激励してくれたのであろうか。今度こそ成功させたい所だ。水は受付向かいのタンク付き給水器から蛇口をひねると出るようになっており、1l100円で料金は料金箱に入れる様になっていた。いずれにせよ幕営料がかかるのだから、水代等ただみたいなものだ。尚、山荘には売店があり、おみやげも売っていた。地図にある実際の水場は山荘より東へ500m位の所にあるが、取りに行くのに往復1時間はかかるという。

 山荘を出てテントを設営に取りかかった。テントは15張位あり、中には滋賀県の膳所高校と書かれたものもあった。テントとテントの間に張らせてもらい、張り終えて中に入った。すると間もなく17:30頃に夕立ともいえる局地的な雨があった。だがこの雨は20分位で止んだ。夕飯はドライカレーに味噌汁、そして寒天海藻サラダだ。ラジオをかけて天気予報を聞いた。天気はそうそう変わらず、南の方が良いとの事で、週間予報もこの様な天気が安定するとの事だった。天気図情報では台風2号の存在を示したが、これさえ上陸しなければいい所だ。昨年は7月下旬で早くも9号だったが、今年は台風が非常に少ない。ただ梅雨前線が未だに東北付近に停滞しているのが曲者で、いずれにせよ変な気象である事には変わりはない。今後の天気が全山縦走に悪影響を及ぼさない事を祈るばかりだが、翌日はいよいよ北岳に立つ日、21時前には寝た。



コースタイム(全体はこちら)
時間 地点 コ メ ン ト 高度計
4:43出発
仙丈避難小屋 テントサイトから甲斐駒・鋸岳が望めた。
4:53通過 分岐 縦走路に戻りカール壁をたどる
5:13到着
仙丈岳 本縦走初の3000m峰。頂上には15人。360度の展望で北岳や間ノ岳・仙塩尾根が見えた。「ザック挙げ」! 計測3160m→
校正3030m
5:40出発
6:04到着
大仙丈岳 先に進んでいた男性と会話、6:15出発、急な尾根を下る
6:15出発
7:11到着 苳ノ平 後から来た男性は両俣から北岳を登るという。お花畑あり。すっかり樹林帯となる。 計測2620m
7:29出発
8:24通過 伊那荒倉岳 林に囲まれ展望が利かず。倒木をくぐったり跨いだりした。
8:32到着 高望池 池は完全に干上がっていた。西側に踏み跡も。小ピークをいくつか越える。独標手前で1人の男性に会った。
8:51出発
9:23到着 独標 両俣から来た若い男性いた。360度の展望で仙丈岳や三峰岳に加え間ノ岳〜北岳も望めた。激しいアップダウンあり。
9:31出発
10:03通過 横川岳 展望は利かず。野呂川越に向けて一気に下る。
10:21到着 野呂川越 昼食。左に下れば両俣へ。水取りは行わずある程度水を残した。緩やかな登りだが辛い。 計測2245m
11:07出発
11:48から 休憩 態勢整える。しばらくは平坦で高度が上がらなかったが所々に急登が現れてくる。男性1人下ってきた。
12:00まで
13:16から 休憩 丁度ハイマツ帯の入口か。険しい尾根となり針金の「鎖場」もあり。 計測2645m
13:26まで
14:14到着
三峰岳 ガスが流れてきて展望が利かなくなった。間ノ岳方面より男性が来た。ザックを置いて1・2分程で三峰岳頂上へ。その男性は熊ノ平方面へ。戻って水を飲み干した。それから岩礫帯の登り。
14:37出発
15:22到着
間ノ岳 頂上は広い。セルフタイマーを使ってまで「ザック挙げ」のポーズを撮った。外人2人農鳥小屋方面に向かうらしいとの事。岩礫帯のアップダウンは応える。 計測3205m→
校正3190m
15:40出発
16:30から
休憩
16:36まで
16:41通過 中白峰入口 緩い下りをひたすら進む。
17:06到着 北岳山荘 テントの申込の時全山縦走再挑戦について話した所山荘支配人名義で缶ビールをいただいた。水は1l100円。テントは15張位。17:30頃から20分位にわか雨があった。

地図1
地図2
3D図1
3D図2
行程断面図

現地案内地図(Mapion)はこちらをクリック





前へ
次へ
本文
アルバム1
アルバム2
地図1
地図2 3D図1 3D図2 断面図
現地案内地図
トップへ
縦走記録へ
山行記録へ