屋根から尾根へ〜縦走への挑戦〜 www.yaneone.com
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8月2日(盛岡=東京=甲府=夜叉神峠登山口〜夜叉神峠〜南御室小屋) 天候:くもり
<第1行程、南ア全山縦走の始まり、三たび夜叉神峠より>

 前日22:40盛岡駅発の夜行バス「らくちん号」で東京に向かい、5:30過ぎに池袋に着き、ここで下車した。東京の空は曇っていた。山手線で新宿に向かった。新宿で幕の内弁当(1020円)を買い、7:02発の特急「あずさ」で甲府に向かっていった。車中で幕の内を食べて腹ごしらえをした。8:27に甲府に着き、南アルプスの広川原行きのバスを待つが、登山者でごった返していた。

 8:45発のバスにようやく乗り、大入りとなったため、夜叉神峠登山口で下りる人は通路にする様に言われた。又、バスの車掌さんは「バスは5台まで来ますから」と言っていた。シーズン中であり、しかも南アで最も人気のある山域の足である。北岳はもちろん北沢峠から往復する甲斐駒ヶ岳と仙丈岳もそうである。美術館通りを通り、甲府を出るといよいよ南アルプス街道へ入った。山峡の村、芦安は通過した。昨年のときはここで休憩したが。それを過ぎると1車線と狭い南アルプス林道に入り、カーブの連続となった。ちなみに私は通路の最前列にいて、ザックに腰掛けていた。9:44に夜叉神峠登山口に着いた。車中で買った1380円の切符を払って下りた。駐車場には車が20台程いて、奥には遮断機の様なゲートがあり、峠に向かう登山者が何人も休んでいる他、売店のある夜叉神の森周辺も賑わっていた。出発前に私はいきなり「ザック挙げ」をやってしまった。今回こそ全山縦走を達成したい、やるからにはやると思い、気合が入っていた。

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 10時丁度に出発、ここからの出発は3度目になってしまった。特に昨年ここを出発した時、また来年もここを出発するとは思わなかった所だ。樹林帯のジグザグな急坂がすぐに始まる。峠から下ってくる人は結構いた。登っているうちにカーブは緩やかになってきた。見通しが利かないためか、意外と長く感じられるところだ。11時近くにやっと分岐に差しかかった。ここを右折した。あと僅かで峠だ。2・3分で夜叉神峠についた。小屋が前にあり、近くにテントサイトもある。峠には25人程いて、ベンチで休んだりしていた。峠から白峰三山は雲がかかって望めなかった。

 ゆったり昼食とし、ごまのパンを食べた。そして小屋に登山届を提出した。小屋にはビール(500円)やジュース(300円)の他におみやげも売っており、外には公衆電話もあった。トイレの個室は3つあり、それぞれ「北岳の間」、「間ノ岳の間」、「農鳥岳の間」と書いてあった。又、「近年、カンやビニール、弁当の箱まで食べてしまう人がいます。鋼鉄の胃の方以外は消化しませんので大変に心配です。あまり変なものを食べないようにしましょう!!(くみ取り人敬白)」とも書いてあった。要するにトイレにごみを捨てるなということでしょう。同様に東北の朝日連峰の大鳥小屋や古寺鉱泉でも短歌形式で注意書きが書かれていた(小便器の外にこぼすな!)。話を戻す、南御室小屋に向かうと言っていた男性3人組にカメラのシャッター押しを頼まれ、撮ってあげた。彼らが出発した後に私も11:40過ぎに出発した。

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 少し下った後に樹林帯の笹の中の登りとなる。その途中で彼ら3人組を追い越してしまった。やがて尾根道らしくなり、道も広くなった。展望はないもの、林の間隔も広く気持ちいい登りだ。出発して1時間余りと思ったより早く杖立峠を通過した。この辺りから樹林帯の中の縦走路となり、道は狭くなった。峠から少し下るとすぐ登りとなった。そして突然視界が開けた。山火事跡だろうか。そこに木のベンチが3つあり、腰掛けて休憩とした。風は時折吹いてきて、小雨がぱらついていた。南御室方面より年配の女性の声が聞こえてきた。彼らは12人の男女パーティーで、そのうちの1人が私に「ここは杖立峠ですか」と尋ねてきて、私は「ここから少し下って登ります」と答えた。ここを過ぎて少し行くとまた開けた所に出た。6人の女性夜叉神峠方面に向かって行った。道が石畳の様になった所を過ぎて行くと林間に入り、登りも緩やかになっていった。

 山火事跡より約1時間で苺平に着いた。丸太の腰掛けがあったが、地面にみかんの皮が落ちていた。大馴鹿峠方面の道を右に分ける。黙ってじっとしていたら肌寒くなってくる程だ。あと30分ばかりで南御室小屋だ。あともう少しだ。尾根の東側を巻き、少し登った後に緩い下りが続く。足元に大きな石も混じってきて注意しながら一気に下って行った。ヘリの音が凄かった。小屋の方から男女2人が向かい、そして女性1人が来た。彼らは夜までに夜叉神峠に向かうのだろう。また緩い登りとなり、しばらく行くと林間から前方に小屋の青い屋根が見えてきた。15:30近くにようやく南御室小屋に着いた。

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 早速小屋のご主人さんが「テント場にヘリが来るのでテラスの方でもう少し待ってて下さい」と登山者に伝えた。空は雲の合間に晴れ間もあった。水をまず取りに行ったが、管を伝って出ているものの他にステンレス流し台にホースを伝って出ているものもあり、冷たくおいしかった。15:53に1回目のヘリが来た。荷物を下ろしてからすぐに去ったが、ヘリ風が激しく砂埃が立っていた。「便所のハエが全部飛ぶんじゃないか」と言った人がいた。尚、便所は小屋の南側の離れた場所にあり、便器も立派で小便器は朝顔だった。

 待っている間にラジオをかけた。天気予報によると全国的に曇りが多く、フィリピン沖東方に熱帯低気圧があって24時間後に70%の確率で台風になるとの事であった。この動きが怪しいところだが考えたってしょうがない。台風になって上陸しない事を祈る所だ。16:28に2回目のヘリが来た。そして16:30に私が夜叉神峠を出発して間もなく抜かした男性3人組がようやく来た。16:34に最後のヘリが来た。これまで最後のヘリが17時過ぎになるだろうと言われ、ザックから炊事道具を取り出し準備している矢先だった。これでやっとテントが張れる!

 翌日は日程が一番長く、非常に早い時間に出発するだけにできるだけ早くテントを張って休みたかった。早速テントを設営し、17時過ぎには炊事を開始した。晩飯はビーフシチュー&ライスだった。ラジオによると、甲府はこの日梅雨明けで、平年より13日も遅れたという。又、ここ1週間おおむね晴れるが雲が多いとの事だ。東北は8月になったというのに未だ梅雨明けしていない。昨年同様異常気象だ。台風など大きく天気が崩れなければ良いところだが。私は早めに休んだが、隣の高校山岳部パーティーは22時頃までうるさかった。夜中に雨と風が一時あった。

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コースタイム(全体はこちら)
時間 地点 コ メ ン ト 高度計
10:00出発
夜叉神峠登山口 最初なのか意外と時間が長く感じられた(意外と急坂だった)。
10:58通過
分岐 峠まであと僅か。
11:01到着
夜叉神峠 25人程いた。白峰三山は雲がかかっていた。昼食、登山届を峠前の小屋に出す。男性3人組は先に出発。林の広い尾根の登りとなる(その前に例の3人を抜かす)。 校正1770m
11:42出発
12:56通過
杖立峠 更に登ると突然視界開ける。 計測.2155m
13:23到着
山火事跡 木のベンチ3つ。風は時折あり小雨ぱらつく。12人の男女が。 計測2205m→
校正2180m
13:44出発
14:00通過
山火事跡上方 更に行くと緩やかな林間ルートに。
14:45到着
苺平 丸太の腰掛けあり、みかんの皮が落ちていた。 計測2505m
15:00出発
15:28到着 南御室小屋 ヘリによる荷揚げ3回行われた(3回目は16:34)のでテント張りはそれから。16:30に例の男性3人組が来た。ラジオによると甲府はこの日梅雨明けでここ1週間はおおむね晴れるが雲多し。 計測2390m

地図
3D図1
3D図2
行程断面図

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