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第2行程 第3行程
感想

感想


 今回は初の日高山脈における山行であり、なおかつ単独縦走であった。縦走の規模こそ決して大きくはないが、これまでにない事ずくめでとても意義の大きな縦走となった。沢登りのアプローチや稜線でのビバーク、更には長い林道のアプローチやガイドブックで紹介されていない区間の計画及び対処そしてハイマツブッシュの通過等、大雪や中部アルプス縦走にはないものばかりである。幌尻岳への入山アプローチはうまいタイミングでタクシーの相乗りとなった。もしそうならなかったらひたすらヒッチハイクの車を待つかしていたかもしれない。うまくいけばいいがそうなるとは限らないだろう。約5000円の負担(富川〜振内のバスは1200円)となったが、振内から登山口までの距離及び道路状況を考慮すれば致し方ないだろう。

 沢のアプローチはいきなりながら増水していた。他パーティーの高巻きに便乗し、その部分はすべて自力といかなかったのは残念であった。けれどもその後は腰まで沢水に浸かりながらも進んで行けた。沢登りの用具の充実とより多くの練習ができれば良かった所だが時間が取れなかった。時間と足があれば本格的な沢登りの演習をしてみたいものである。天候は稜線に上がれば午前中は晴れてて雲海の上に広がる日高山脈の大展望が素晴らしかった。今年は台風が異常に多く、南アルプス全山縦走といい霧島連峰縦走といいことごとく打ち砕かれ、すかっとしなかった。この大展望はこれらを一掃する程素晴らしいものだった。又、稜線ビバークも天候・クマの心配なく無事に済ませる事ができた。水はカールまで降りて取りに行くのは大変であり、今回は下から担ぎ上げる方法を取った。水の分荷が多少重くなるもの、何とか縦走を行う事ができた。

 正直言ってこの年の四大縦走(岩手山八幡平縦走・南アルプス北部縦走(本来は全山縦走)・屋久島宮ノ浦岳縦走・北日高縦走)の中で一番思い出に残る縦走になったと感じた。南アの縦走が全山完結できればこれが断トツのスケールとなり、大学時代の総決算として思い出一塩だろう。だが台風で断念してしまった。それでも6泊7日の自己最長記録となったが、一番いい思い出にはならなかった。というのも一応の記録達成の満足感より台風とはいえ途中で断念しチャンスを生かし切れなかった無念さの方が大きかったからであろう。他の縦走はこの北日高縦走と規模が同程度以下だが、この縦走はやはり達成すべき障害が多く、それらを克服するという要素がより加わったためであろう。それに加え、日高は高校時代からの憧れの山だった。ここにきてやっとという感が強い。

 又、今回は旅程に芦別岳を加えた。北日高縦走で十勝側に下山するとして帰り道の途中に登れる山と日程と共に検討した結果、その様になった。山部駅から登山口までバスの便がないが、何とか歩けるという事で駅から頂上までの往復となった。時間があればというかコースが崩壊していなければ旧道から登って新道で下る方法も考えられた。天候はすっきりしているとは言えないもの、下山時に山部方面の風景が見れた。そして何より凄いのがヒグマを遠くながらも観察できた事である。これまで大雪や日高(今回)でも見られなかっただけに意外だった。頂上付近は険しく迫力がある上に標高差(約1400m、駅からだと約1500m)もあり、充実感のある登山だった。同じ夕張山地という事もあり、植生等雰囲気が夕張岳に似た感じがした。もっとも夕張岳は高校時代に登っているが、当時は写真を撮っておらず手持ちの写真は残っていない。

 今回は道内において初めて無人駅での駅泊(STB)を実践した。これまで何回か行ってきたが、他の旅人と一緒になるのは初めてであった。前に大雪の縦走を行った時は行っていなかったものであり、うまく使う事で山の日程の利便を図り、宿泊費の節約になるであろう。もっとも道内はキャンプ場やライダーハウス等の簡易宿も充実しており、泊まるという点ではさほど困らないだろう。もっとも鉄道路線が本州に比べてやせ細っており、駅以外でも待合のあるバス停で同様に泊まるという手段もない訳ではないが。

 今年は大学卒業に目処を付けられる様、来年「4年」に絶対進級できる様に取り組みながらこの縦走を始め、大学時代の総決算として次々と縦走を行ってきた。ここ2年程の低迷期とは大違いで、やるべき事もやって「山」もやった。何より体を整えた事が大きい。この調子で来年は「4年」に何としてもなりたいものだ。来年以降の「山」はどうなるだろうか。南アルプス全山縦走に再挑戦できるならやってみたいものだが、今後日高では夢の中部日高縦走に挑戦してみたいものである。行うなら更に沢登りの演習や水場の情報、そして登山口・下山口までのアプローチ等、更に煮詰めて計画しなければならないであろう。更にハイマツや低木のブッシュがひどくなり、一掃険しくなろう。まずはこれから半年4年進級に向けて燃えるぞ!更なる夢と飛躍を!!

※感想には製作した当時の記述が含まれますのでご了承下さい。




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