9月26日(空沼登山口バス停~登山口~万計山荘) 天候:晴
<第1行程、空沼岳札幌岳縦走の始まり、まずは万計山荘を目指す>
本縦走はかねてより計画しており、いつかはやってみたいとずっと思っていた。特に札幌岳は高校2年の時山岳部の大会で当時男子部員が不足しており、参加できず登れなかったという経緯がある(女子だけ参加)。それだけに登ってみたいという気持ちは強かったが、空沼岳からの縦走路がある事がわかると縦走してみたいという気持ちになった。だが、大学時代は北海道ではなかった事に加え、こちらに戻って来てからは仕事が忙しくかつ休みが少ない事から丸2日縦走をする機会がなかなかできず、夏場にまとまった休みがあれば他の山域に遠征という感じである。それでいざやろうとしてもなかなかできず、ここまで遅れてしまったのだ。
11時頃に自宅を出発、地下鉄で真駒内まで向かう。11:45頃真駒内駅に着くが、空沼登山口行きのバスは13:10である事が分かった。どうやら1時間勘違いした様である。又、空沼登山口まで行く便はシーズン中(7月~10月中旬)の土日のみであり、それ以外は空沼二股までで登山口バス停まで30分位余計に歩かなければならない。時間もあるので近場のスーパーに寄り、安くて良さそうな食品があるかどうか見てみる。更にセブンイレブンに寄るが、おにぎりと端子がコードになっている電池式携帯充電器を購入する。ジャイアンツ優勝でおにぎりが安くなっており、150円のおにぎりも100円になっていた。電池式の携帯充電器で端子が本体と一体になったものをこれまで遠征で使ってきたが、携帯側の端子を痛め接触が悪くなる事が分かった。それで100Vにつなぐ充電アダプターの様に端子をコードでつなぐタイプにした方がいいのではないかと感じていた。更にコードを充電器本体から外す事でUSB端子からでも充電する事ができるので一石二鳥である。
駅前のバス停のそばに戻り、昼食としてセブンイレブンで買ったおにぎりと持ってきたパンを食べた。13:10発空沼登山口行きのバスに乗車するが、他にも数人乗車した。国道453号線に出ると。空沼二股で女性1人下車すると乗客は私だけになる。又、車道も中央線がなくなり、若干幅も狭くなる。13:40頃終点の空沼登山口バス停に着き、下車した。運賃は440円だった。辺りは採石場の一角であり、道路は舗装されていない。ダンプが頻繁に走っているが、街中で見かける10tクラスのものはもちろん20tクラスのトレーラーも走っている。更には鉱山などで見られる数10t級の巨大なものまで走っているが、これは公道を走れないものである。大型のショベルカーが積み上がった砂利をダンプに積んでいく。バスの運転手さんも外に出るが、登山口への方向を教えてくれた。
山靴に履き替えて14時近くに出発、ダンプや砂利を積みこむ巨大なタイヤショベルに気を付けて空沼岳方面へと進むと間もなく橋があり、舗装されていない林道となる。進んで行くと右側の空き地に2・3台車が止まっている。やがて登山口の駐車場に入るが、車は20台位止まっていた。さすがに市民の山だけあって人気もあるのだから無理もない。駐車場の真ん中の方に小さな小屋があり、中にある登山者名簿に記入する。14:20で、右側にある丸木橋を渡って山道に入る。案内標識には「万計山荘4.2km」・「空沼岳7.7km」など各方面までの距離が書いてあるが、山荘まででも結構な距離である。
緩やかな道であり割と広い。特に急な所はないが、逆に距離を稼いでいく。間もなく下りて来る登山者とすれ違う様になる。以後数10人にすれ違うのもさすが市民の山といった所か。右側にエゾマツの大木があるのを通り過ぎる。そして倒木の下をくぐって行く。今回の様に縦走用のザックを背負っているとくぐりにくい。ただ、長期縦走とは違い食料は少なめであり、テントは持参していないためかなり容積は小さいのだが。それでも水は4リットルも用意しており、かなり重い。そして左側に小さな沼があるのを通り過ぎる。「万計山荘2.7km」と書いてある標識を通り過ぎ、小さいな沢を渡って行く。15:20過ぎから15:50近くまで休憩とする。丁度「万計山荘2.3km」と書いてある標識があり、右側が小高く平らになっているので休憩にちょうどいい感じである。
少し進むとまた倒木の下をくぐって行く。16時を回るとさすがにすれ違う人も随分と少なくなってくる。次第に右側に万計沢川が見える様になり、川沿いになっていく。やがて道は右に折れて川を木道の橋で渡るが、渡り切った所に「万計山荘0.8km」と書いてある標識が立っており、あともう少しである。道は左に折れ、川から離れて進んで行く。そして川が左側に近づいてくると「万計山荘0.3km」と書いてある標識を過ぎる。あと一息であり、自然と歩みが速まる。左側に滝があり、やや急になるがそれを過ぎると緩やかな木道となる。間もなく前方に万計沼が広がっているのが見えてくる。男性が1人向かって来た。少し行くと沼沿いになり、沼から川へ流れ込んでいるのがわかる。沼の右側を進んで行くと、左後ろには空沼小屋が見える。この小屋は北大が管理しているが、現在は閉鎖されている。
17時過ぎにようやく万計山荘に着いた。山荘は大きな2階建てであり、歴史があって年季が入っている避難小屋である。又、札幌営林署によって管理されている。沼側には「万計沼」と書かれた標識があり、そばには木でできたいすもある。空沼岳方面への案内標識があるが、空沼岳まではまだ3km以上もある。尚、山荘のトイレは左奥にあり、横には山荘内部から出れる様になっている扉がある。いわゆるバイオトイレであり、屎尿は特殊な微生物によって分解される様になっている。山荘の裏側には林道が通じているが、薪など山荘への物資を運ぶ車やトイレ汲み取り用小型バキューム車などが乗り入れられる様になっているのだろうか。当然手前にはゲートがあり、一般車通行止めになっているのだが。
札幌近郊の山小屋に泊まるのは実に高校時代振りである。札幌近郊には由緒ある山小屋がいくつかあるが、ほとんど山スキーで泊まるためのものである。山荘に入るが、1階は大広間でまきストーブもある。向かって奥が台所であり、流しとその横に地下水を汲み上げるポンプがある。ポリ容器がいくつかあり、水が貯めてある。又、大きな鍋など調理器具が色々揃っている。手前には10kgのガス容器があり、ガスコンロにつながっている。向かって左奥に管理人室があり、壁で仕切られている。その手前左側にトイレに出るドアがある。左奥にある階段を上がって2階に行くが、2階が寝室となっており、通路を挟んで左右にスペースが区切られている。小学生位の子供を入れて10数名だが、右側つまり沼側は子供で占められていたが、左側はまだ余裕があるのでザックを置いて自分の場所を確保する。沼側には大きな窓があり、沼を一望できる。その外側にはベランダもあり、外に出る事もできる。
今回は珍しくフリーズドライやレトルトではなく、生からの材料によって調理する。これは実に久々であり、個人山行としては約10年振りかもしれない。但し、米はアルファー米だが。EPIガスコンロとコッヘル、そして材料を持って17:30過ぎに1階に下りる。そして向かって右奥の長テーブルで調理を開始する。今回はタイカレーを作るが、レトルトではなく各材料から作るのである。ココナッツミルクとホールトマトは缶を持参しており、野菜や鶏肉は朝刻んでストックパックに詰めてきた。通常野菜はナスとインゲンを用いるが、今回はより安いニラとブナシメジにした。どうやら外にニラの臭いが漏れてしまった様であり、道中臭っていた様な。とりあえず今晩作って明日の朝完食すれば問題はないでしょう。もし残していたらその臭いにつられてクマが寄ってくる事になりかねないからである。
今晩と翌朝の分とをまとめて作るのだが、初めは手持ちのコッヘルに入れて調理する。容量が小さいので2回に分ける事になるが、それでも今にも溢れんばかりだった。そこで周りに鍋がいくつかあったのを思い出した。大鍋では大き過ぎるので中鍋を借りる事にし、同時にお玉も借りた。調理中のものも含め全て中鍋に移してまとめて作るが、やはり余裕があった。一通り煮込むとカレーペーストを加え、更に煮立てる。最後にナンプラー(魚醤油)を少々加えて一煮立ちすれば完成である。尚、アルファー米は1食分のみ小さい方のコッヘルで調理する。ご飯が完成したらカレーを載せてできあがりで、18:30過ぎだった。18時を過ぎれば子供達も下に降りてきて賑やかになる。彼らは真ん中の長テーブルで食事をしたが、大鍋で作ったカレーだった。食後は中鍋からコッヘルにカレーを移し、空になった中鍋を洗う。そして20時過ぎには就寝したが、子供の一部は2階に上がって就寝したもの、1階はまだ賑わっていた。どうやら1階にいた子供達も22時過ぎに就寝した様だ。
| 13:56出発 | 空沼登山口バス停 | 辺りは採石場で超大型のダンプが往来している。 |
| 14:20通過 | 登山口 | 車は20台位で手前にも止まっている、右側の橋を渡って登山道へ。緩やかな道が延々と続いていく。 |
| 15:23から | 休憩 | 万計山荘まであと2.3km、右側が小高く平らになっているので休憩にちょうどいい感じである。 |
| 15:46まで | ||
| 17:06到着 | 万計山荘 | 沼のそばにある2階建ての歴史ある山荘。目の前に万計沼が一望できる。10数名宿泊した。 |